海辺の冷たい風が時折吹き、冬の寒さを感じさせる11月中旬、葛西海浜公園のクリーンアップに750人の参加者が集まりました。人工の浜である会場の西なぎさには、冬になると2万羽以上の渡り鳥が羽を休める場として訪れます。クリーンアップ当日も、カモ類を初めとした多くの野鳥を目にしました。海水浴や凧揚げ、バーベキューなど、一年中親しまれているこの自然豊かな海岸は、一望するとゴミはないように見えます。しかし、清掃活動をスタートして浜辺を凝視すると、漂着した破砕プラスチックゴミやペットボトルが大量にありました。また、中には注射器が何本も見つかり、人間のマナーの悪さを考えさせられました。
ゴミ拾い後、大人たちは拾ったゴミの分類調査を始めました。一方、子どもたちはアルピニスト野口健さんの環境講座に集合。野口さんは、たった今拾ったゴミを題材に、「ゴミはどこから来るのか、どんな影響があるのか」について、子どもたちに問いかけながら、ゴミと私たちの関係を子どもたちにわかりやすく話してくれました。野口さんをぐるりと囲んでいる子どもたちは、身を乗り出して聞いていました。
最後は、参加者全員に対して野口さんがご自身の体験談を交えた環境問題の講演をしてくれました。時折笑い声も上がり、エベレストや富士山の清掃登山の話に大盛況。クリーンアップ後の野口さんのお話は、エベレストや富士山のゴミに対しても自分たちにとって身近に感じられ、普段の生活のあり方を考えさせられる一日となりました。